基本情報技術者試験の勉強に役立った本 その1

かなりお世話になったので、アマゾンのレビューのようなコメントを書かせていただきます。

大雑把に目次を紹介

  1. コンピュータの誕生とCPUの歴史
  2. CPUの基本的構造
  3. 数の表現
  4. 文字の表現
  5. 四則演算を実現する
  6. メモリとアドレス
  7. プログラムの制御


内容は目次で一目瞭然だが「アナログとデジタルの違い」から始まり、CPUが内部でどんな作業をしているのかを説明している。
特に2進数とか16進数とかの話がわかりやすかった(*1)。
単なる2進法の話から、16進数と8進数の話、10進数との相互変換の話、そしてCPUでの負数の表現方法や変換時の誤差の話、浮動小数点数の説明もある。
おまけにあまり馴染みのない数値の表現方法まで載っているから面白かった。


CPU内部での四則演算の仕組みをなんとなく知りたくなったので買ってみた。
他の本と比べたわけではないけど、説明はわかりやすかった。
巻末に参考文献の一覧が載っているから、さらに知りたい人は参考になるかもしれない。


しいて言うなら、ASCII以外の文字コードの説明は概念的な説明くらいで流してもいいと思った。
「数の表現」と来たら「文字の表現」と来るのは当然かもしれないけど、ちょっと詳しすぎる気がした(勉強にはなったけど)。

試験にどんな風に役立つか

浮動小数点数の話や、2の補数や1の補数(≒負数の表現)の話ならこの本を読めばいいです。
「2の補数」や浮動小数点数の「丸め誤差」、「打切り誤差」もよく試験で聞かれます。
午後問題で詳しく出題されることもあるらしいので、しっかりと確認したほうがいい。
CPU内部の四則演算に関する詳しい話は試験に出ませんが、この本でビット演算やシフト、論理素子などがよくわかります。(まあ、こんなのは試験範囲の数パーセントに過ぎないのですが。)
また「第6章:メモリとアドレス」と「第7章:プログラムの制御」も大いに試験範囲と重なってます。
ただし試験では7進法とか9進法など、この本では扱わない内容も出てくるので注意。

*1:第3章「数の表現」に該当